学研の事業内容は、地山である山を切り開くことにより宅地にする事を目的としたものです。
その事業の一環として、当社の土木部が他1社と共同企業体として北九州市発注の公共工事を落札、施工しました。
学研北部整地工事(22-1)での施工内容は、土工(切土・盛土)が44,000㎥、法面整形工が5,000㎡というのが主な内容でした。
この工事は工事箇所周辺住家や病院に振動・騒音・粉塵などで迷惑がかからないよう施工することでした。地や間岩盤の切土でダイナマイト・コンクリート破砕器・リッパーブルトーザ(D10)・大型オフロードダンプ(50トン)などを使用して岩盤を破砕する際に、振動・騒音・粉塵が発生するので以下の事を実施しました。
1)振動に対してはダイナマイトの替わりに、コンクリート破砕器の使用頻度を増やすことと、リッパー付ブルトーザを使用する事、また、油圧割岩機を使用することにより静的割岩が可能となり、かなりの振動を軽減しました。
2)騒音に対しては低騒音型の重機を搬入使用する事と油圧割岩機を使用する事で騒音を軽減しました。
3)粉塵に対しては、散水車の台数を増やして、割岩箇所への放水とオフロードダンプの通路をサイクル散水することで対処しました。大変な工事ではありましたが、全作業院が一丸となり、良い施工が出来たと思います。また、北九州市からも良い評価を頂き、工事成績優秀表彰を受けました。