北九州空港移転跡地における事業は、工業用地としての使用ができる土地を整備する事を目的としたものです。
その事業の一環として、当社の土木部が北九州市発注の公共事業工事を落札し、施工しました。
北九州空港移転跡地内(区画2・3)整地工事(21-1)の施工内容は、土工(盛土)が94,000立方メートル、法面整形工が1,700立方メートルです。
この工事は盛土施工箇所の横に河川があり、雨が降ると土砂が雨に流され、川へ流入し、河川を汚染してしまう可能性がある事と、盛土材の大半は、購入土となっていたので、ダンプトラックの搬入出の際にダンプトラックのタイヤに付着した場内土砂を一般道へ引っ張っていって道路を汚してしまう可能性が考えられました。それらのことにより、以下の対策を講じました。
1)河川流入を防ぐため、盛土箇所の周囲に土のうを積んで事前に設置した沈砂池へ流入させ、透明になった上水のみを川へ放流しました。
2)盛土の法面の洗堀を防止するため、ある程度の高さになった時点でブルーシートにより防護しました。
3)ダンプトラックの一般道への泥の引っ張り防止として、タイヤの泥落とし機(スパッツ)を設置すると共にタイヤ洗浄プールとハイプレッシャー放水機の併用により確実にタイヤの付着物を除去してトラックを搬出させました。
以上のことから、大変でしたが、無事に工事を完了する事ができました。また、工事成果物も良い出来栄えという事から、北九州市から工事成績優秀とのことで表彰を受けました。